みなさん五重の塔ってなんであんなに地震に強いか知っていますか?150年以上前の安政江戸地震でも、浅草寺五重塔は倒壊しませんでした。
それは「柔構造」であるからと言われています。通し柱がなく、各層ごとに積み木のように重なっています。そうすることで、揺れが起こった時にグネグネとうねって揺れを吸収し、自力で復元する力をもっているんだとか。※諸説ありです!!
災害カレンダー
この災害カレンダーを通して、地震災害の脅威、そして私たちの大切なものを守るための対策を見つめ直すきっかけにしていただけたらと思います。
10月
地震詳細 | 被害の特徴 |
---|---|
鳥取県西部地震
2000年10月6日 13時30分頃 マグニチュード7.3 |
発生時刻が昼食後であったことや、震源地付近の地域に住宅が密集していなかったこと、また地盤が比較的良かったことなどから、この規模の地震にしては火災が少なく死者も出なかった。 |
新潟県中越地震
2004年10月23日 17時56分頃 マグニチュード6.8 |
強い揺れに見舞われた小千谷市、十日町市、長岡市、見附市を中心に、全体で68人が死亡。 |
鳥取県中部地震
2016年10月21日 14時7分頃 マグニチュード6.6 |
この地震による人的被害は重傷8人、軽傷17人。死者や火災はゼロだったが、住宅の全壊・半壊・一部損壊などの被害は約1万5千棟であった。 |
11月
地震詳細 | 被害の特徴 |
---|---|
安政江戸地震
1855.11.11(安政2年10月2日) 推定マグニチュード6.9-7.4 |
「安政の大地震」ともいわれる。 (東京都立中央図書館特別文庫室所蔵) |
北伊豆地震
1930年11月26日 午前4時2分頃 マグニチュード7.3 |
272人が死亡、家屋全壊は2,165棟にのぼる。 |
長野県神城断層地震
2014年11月22日 マグニチュード6.7 |
日本の長野県北部、北安曇郡白馬村を震源として発生した地震。 |
12月
地震詳細 | 被害の特徴 |
---|---|
安政東海地震
1854.12.23(安政元年11月4日) 推定マグニチュード8.4-8.6程度 |
南海トラフ沿いの東海道沖が震源域で、南海トラフ巨大地震の一つとされる。 |
安政南海地震
1854.12.23(安政元年11月5日) 推定マグニチュード8.4-8.7程度 |
南海トラフ巨大地震の一つとされ、被害は中部から九州地方にまでおよぶが、32時間前に発生した安政東海地震との区別が難しいものも多い。 |
昭和東南海地震
1944年12月7日 13時35分頃 マグニチュード7.9 |
死者・行方不明者は1,223人、負傷者は2,864人とされているが、太平洋戦争中だったこともあり、正確な実数は把握できていない。 |
昭和南海地震
1946年12月21日 午前4時19分頃 マグニチュード8.0 |
死者・行方不明者は1400人以上とされているが、戦後直後で被害の実態には不明な部分が多い。 |
千葉県東方沖地震
1987年12月17日 午前11時8分頃 マグニチュード6.7 |
関東地方の広い範囲で被害が生じ、千葉港、東京湾の埋立地等において液状化がみられた。 |
三陸はるか沖地震
1994年12月28日 21時19分頃 マグニチュード7.5 |
家屋倒壊、家具の倒壊によるガラス破損、シャンデリアなどの落下がみられた。 |
参考資料
・ 中村操,茅野一郎, 唐鎌郁夫(2002).「安政江戸地震(1855/11/11)の江戸市中の被害 」『歴史地震』 ,18, 77-96.
・内閣府「200004:2000年(平成12年) 鳥取県西部地震」
・国土交通省「新潟中越地震」
・鳥取県庁ホームページ「鳥取県中部地震から1年 「復興」そして「福興」へ」
・内閣府「報告書(1854 安政東海地震・安政南海地震)」
・防災システム研究所「稲むらの火」
・内閣府「特集 津波防災の日」
・内閣府「報告書(1944東南海地震 1945三河地震)」
・高知県庁ホームページ「昭和南海地震」
・国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所「昭和62年12月17日千葉県東方沖地震の港湾地域に
おける強震記録」
・機能ガラス普及推進協議会「過去の地震とガラス破損事故」