なゐふるまちのこと
まちについて
日本のとある場所にある「なゐふるまち」。
昔から地震によって多くの被害を出してきました。
毎日どこかで地震が発生している日本。
1年間に1,000~2,000回程度の地震が起きていることをご存知でしょうか?
南海トラフ巨大地震の発生確率が70-80%に2019年に見直されるなど、巨大地震の切迫性も高まり地震への備えは急務です。
しかし、まちで暮らす人々は地震が来る度に意識を高めて様々な対策をしていますが、建物内部の被害は減っておらず、たびたび起こる大きな地震では、天井の落下や被害が繰り返し報告されています。それはまちの多くの人が、今の私たちと同じように建物内部の防災や外出先での避難のことをほとんど知らないからです。
そこで、私、防災野いずみが、これまであまり知られていない天井の視点から防災の情報をまちのみんなに伝えます。
専門家からの情報や見聞を広めた情報をコラムとして発信し、情報を知恵として備蓄してもらうことで、なゐふるまちで暮らす人々と一緒に、私たちも防災を考え直すきっかけをつくります。
?なゐふる
日本書紀では「地震」のことを大地(なゐ)が震えることを意味して「なゐふる」と書かれています。古く「なゐふる」という言葉があるように、地震は昔も今も変わらずに発生しています。
案内人の紹介
はじめまして、「防災野いずみ」と申します。
大学で建築学を学び、今は内装用鋼製下地材を製造する株式会社桐井製作所で働いています。
2級建築士の資格を取ったことで、それまで以上に建物内部のつくりが気になって、日ごろ訪れる施設でもやたら天井を見上げたり、壁を触ったり、壁と床との取り合いに見入ったりしています。
最近、自然災害が大規模化していることから、身近でできる防災とともに建物内部の地震対策にも興味があります。
例えば、地震発生時には壁や柱の近くが実は危険かもしれないことを、皆さんはご存知でしたか?
天井をはじめ建物内部の地震対策に関する詳しい解説をコラムにまとめていきますので、ぜひご一読ください。
さらに、避難や避難所の環境に関すること、建物内部の防災に関する企業の取り組みから身近な防災まで、私が知っておきたい!と思ったことも専門知識を持った方にレポートしてお届けします。
また2022年には防災士※資格を取得しました。
※ 社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有するものとして、NPO法人日本防災士機構が認定した人たちです(防災士研修センターホームページより)
防災視点での気づきや対策方法などもお伝えしていきますので乞うご期待ください。
防災コラムWebの趣旨
きっかけ
地震や台風、洪水などの大規模自然災害は、今後いつどこで起きてもおかしくないと言われています。
このような中、避難所のあり方には変化が求められるようになりました。最近では密集を避けるため、避難所の増設やホテル・旅館ほか民間施設の活用といった新たな対応が必要とされています。
暮らしといのち、企業活動を守るために、人々が集まる施設の災害リスクは必ず回避しなければならない社会的課題と言えます。
特に各地で頻発する地震では、生活のために利用される公共施設や商業施設、オフィス、そして避難所でも天井落下が報告されています。
重軽傷者、さらに尊い人命を失う被害も出してきました。
それでもなお、一般の方に限らず、施設管理者、建物の専門家も、天井落下の危険性をほとんど知らないのが現状です。
KIRIIの想い
建物の構造部分の耐震、強靭化が進んできた中で、建物内部で起こる被害や危険性は、長い間見落とされています。
このことに建物の専門家のみならず、多くの人が気付き、早急に「いのちを守る対策」を検討する必要があると考えています。
特に、人々が多く集まる商業施設や事業所、新たに避難所として活用される施設は急務です。
桐井製作所は、天井・壁・床の内装空間を作り上げる「内装用鋼製下地材」で日々の人々の生活を支えています。
オフィスビル・ホテルといった身近な商業施設から、駅・空港さらに地震発生時に重要拠点となる避難所や病院・学校などの公共施設まで多様な建物に用いられています。
サイトを通して、社会全体の災害リスク回避に向けて少しでもお役に立てれば幸いです。